フランス最大の半島、ブルターニュ州
ブルターニュはフランス北西部に位置します。北はイギリス海峡、西はケルト海と太平洋、南をビスケー湾と接し、 5つの県を有するフランス最大の半島です。フランス人はラテン民族と思われていますが、ブルターニュ地方の人々の ルーツはイギリスから渡来したケルト民族です。
1532 年にフランスに併合されフランスの一州となるまでの約500年間「ブルターニュ公国」として統治され、独自 のケルト文化を築いてきました。公用語はもちろんフランス語ですが、民族背景のもと地域言語であるブルターニュ語 も使われます。
ブルターニュの代表的な食文化はシードル(発泡性リンゴ酒)とガレットです。シードルはブルターニュがフランスの代表産地です。ブルターニュの郷土料理、ガレットはそば粉で作るクレープで、食事としてチーズ、ハム、ソーセージ、 ベーコン、マッシュルームや卵などを添えたり乗せたりして食べます。
公国であった当時、ブルターニュの土地は痩せていて農作物があまり育たず、時の侯爵が兵隊の食料&飢饉対策に農民にそば粉の栽培をすれば年貢を免除するとしたことからそば粉の栽培が盛んとなり、ガレットが食文化として定着したといわれています。
その土地の反面、半島であるブルターニュの海はプランクトンが豊富で、新鮮で幅広い魚介類が捕れることで知られています。高級食材のオマールエビ、又そのミネラル豊かな海水から昔ながらの塩田で造られる天然塩、「ゲランドの塩」は世界中の有名シェフに愛され、たいへん有名です。
ブルターニュの旗
トリスケル:
ケルト文化を代表するモチーフ